ITに携わって。。。。

昨日は2日連続で渋谷のセルリアンへ。一昨日とは違い、今回はリサーチ会社主催のIT系のセミナーへ出席。有料のセミナーだが、ITで飯を食うたくさんのベンダーが集まり、なかなか盛況なイベントであった。
ここで思ったこと。システム屋というのは、どうしても労働集約型で、大きい金額の受注を獲るためにはその分の開発の頭数を揃えなければならなっかたし、開発を多く抱えてしまうと彼らを食わす為に、どうしても大きい額の案件ばかりを追うことになってしまう。その結果、SaaSSOAといった場合によっては開発工数を減らしてしまうような技術を避けて、相変わらず似たようなシステムを”さもありなん”とクライアントへ提案し導入してしまうことになる。頭の良いクライアントは1年くらい経つと気付き始め、「そういや似たようなシステムが複数あるなぁ」となり、ユーザーは判ってはいても複数のシステムに似たようなデータを何度も入力をさせられる。。これが我々、今までのITベンダーが提供してきた”システム”の典型だ。
鉄鋼系のシステム会社へ出向していた時、何人開発を投入できるかしか考えてはおらず、既存システム資産の有効活用みたいな提案は一切しなかった。そりゃぁ、そうだろう。売り上げが減ると思うからだ。
昨日のセミナーで、最後にリサーチ担当のVPが提言した言葉。日本企業の一人当たりのIT投資額が欧米の5分の一から8分の一という数字を受けて、「ITベンダーが、意識とビジネスモデルを変えなければ、ITの世界でもビジネスの世界でもすぐにBRICsに追い越されるだろう」。その通りだと思った。
今自分の担当分野で抱えている開発が5人。6つのプロジェクトが平行稼動を始め、開発は皆一杯一杯な状態。ただ、かつてのオブジェクト指向をよく知ったメンバーであり、エンンジニア会社の中で人月単価だけでしか仕事をさせてもらえない単価SEとは意識が違う。実地でSOAを理解し実装しているメンバー達だ。
これだけの金額とプロジェクトの多さにもかかわらず、手戻りや仕損じが発生しないのは、我々がSaaSでのシステム提供と開発手法にSOAをきちんと取り込んでいるからである。ユーザーはそこを殆ど意識していないけど。
そういう意味では、SaaS領域を担当することになった自分も随分と意識が変わったものだなぁと。限られたリソースで、最大の価値を提供して自らも得る。最近はだんだんとこの考え方が楽しくなってきたかな。
なかなか会社全体では、そうは言ってもSEを100人突っ込みました!的なビッグプロジェクトばかりが脚光を浴びるけど、うちの開発陣のしていること、その功績、いつか近いうちには表舞台へ出してあげたいなぁ。。。皆が幸せになること、それが今の自分の目標です。その為には、もっともっと多くの目立つ実績を作らなければ!
ところで、なんでこんな時間にタラタラとBlogを書いているかって。そう今日は幕張事業所で10時からのお仕事。。なんとまだ自宅にいたりして。。あぁ、毎日こんな生活ならいいのに。
あ、この時間にも開発の連中は来週契約締結のプロジェクト用に最終の工数出しと要員計画を立てているのであった。スマンスマン。。。