沖縄戦集団自決のことで

日本軍の関与があったのか、または無かったのか、非常に曖昧な結論付けでまた教科書検定が元に戻る。
県知事は、100%ではないにしろある一定の成果だと評価した。真夏の数万人が集まった県民抗議集会に表れるように、沖縄県民にとってもある程度は溜飲が下がる想いだったかもしれない。
ただ、県民でもない自分が言うのもおこがましいが、この問題の本質はここではないはず。
軍が、もしくは連隊長の誰さんが手榴弾を渡したとか、または自決を促したとかはあくまで表面的な話だと思っている。
肝心なのは、その時代に人間としての理性を失わせるまでに幼少から教育を施し、国全体にそういった思想と空気を蔓延させた、当時の日本に全ての責任があるのではと。
そう考えると、当時の沖縄戦に具体的な補償を明確にしない今の国にこそ、大いに問題があるのではと思ってしまう。
何度も訂正を繰り返した日本史の教科書を基に、来年多くの高校生達が歴史を学ぶ。願わくば、教科書に書いてある数行だけを受験の為だけに覚えるのではなく、今教科書を作る作業に、これだけの多くの人々の想いと悲しみがあり、そして日本という、本質に触れず事を流してしまう風潮そのものを学んで欲しいものだと、そう思ってしまった。きっとそうすればもっと皆が平和に暮らせるはずなんだと。
しかし、いつになく今日はシリアスだなぁ。。。