癌 がん ガン

なんとも重いタイトルだ。
先日の父の7年振りの再発に伴う手術。先週、家内の父も検査を受け、周囲の予想どおり数年振りに再発した。来月早々にやはり手術である。
自分のかつての先輩が、一昨年既に克服したと周りは思っていたのに、つい最近やはり再発し今入院している。明日就業後見舞いへ行く予定。ただ状況は厳しいらしく、抗がん剤の影響から躁鬱を繰り返しているらしい。会えない可能性も強いが、ここで行かずに後悔することのほうが余程耐えがたい。
実はそんな明日のやり取りを、前の出向先の同僚としていたら、またしても受け入れ難い話しを聞かされた。自分が出向していた会社の部署の開発部長がやはり癌で入退院を繰り返しているとのこと。今や偉くなってしまい取締役にまでなっている彼がだ。正直、聞いた瞬間アタマが真っ白になってしまった。その後の昼前の打ち合わせでは心此処に在らずな状態。
自分が出会ったエンジニアとしては、文句無しに最高の人であり、彼の下にいた間は徹底的にSierとしてのイロハを叩き込まれた。毎週の会議では泣きたくなる位に搾られ、システムを提案することの難しさを彼から身をもって教えこまれたのだ。
そんな彼とは随分と一緒に外出した記憶がある。彼は商談の帰りは決して仕事の話はしない。よく取手の親会社の事業所へ行った帰りに甘味処に寄り道した。話す内容は単身赴任をしているので料理の話が多かったかな。覚えいるのは彼の和歌山の自宅の話。確かミカンの木がたくさん植わっている、海が見えるなだらかな斜面に自宅があると言っていた。毎週末、自宅へ帰り奥さんとのんびり海を見ながら週末を過ごすのが、何よりの楽しみだと言っていた。そんな彼も痩せ細り、今は見る影もないと。
この世から消えて欲しいもの。核とかテロとかいろいろあるだろうけど、今の自分にとってはやはり癌だな。これ以上、自分の周りの大切な人達を蝕んでほしくはない。癌家系の自分ももちろん含めて。。