沖縄の深い悲しみについて

東名阪の都会以外、軒並み人口減少に悩む地方が大半の中、沖縄は逆に人口が増加している数少ない県である。
そんな沖縄、自分もダイビングを通して海を知り、島人を通して離島の魅力を知り、内地には無いアジア的というか、そんな魅力に引き付けられていた。
そして座間味という島へ通うになり、もう一つの沖縄の顔を知る。沖縄戦のことだ。今、30年以上も前に大江健三郎さんが書いた「沖縄ノート」を読んでいる。座間味での集団自決のことが書かれており、そのことが発端で係争中でもある。大江さんもその本で書いていたが、沖縄を知れば知るほど、何か内地の人間を拒否するような気配を、沖縄の空気に感じると。自分も何処と無く感覚として気づいていた何かが、大江さんの「沖縄ノート」で理解したような気がする。
今だ沖縄では、60年以上前の戦争にピリオドがきちんと打たれていない。そればかりか、国はまたしても沖縄を外交のカードとして利用し、日米安保の名のもとにかつての上陸軍に基地を提供し続けている。
平和と環境、この2つの大きな問題が顕著に炙り出されているのがこの沖縄なのであろう。決して内地の人間は遠い沖縄の話として片付けるのではなく、自らのこととして考えるべきだと思っている。

いつになくシリアスな話になってしまったので、島を思い出したくなる写真を!


朝、ガンジス川ではなく西表のマルマビーチで”沐浴”をする長男。お前はガンジーか!



西表の大好きなアカネハナゴイの群れ。多分一番好きなシーンかな


徳ちゃんに抱っこされ初のスキューバ体験。徳ちゃんいつもありがとね!長男に代わり感謝。。